越渡村(読み)こえとむら

日本歴史地名大系 「越渡村」の解説

越渡村
こえとむら

[現在地名]穴水町越渡

はつヶ川最上流の水源地、桑塚くわづか山麓にあり、北は桂谷かつらだに村・なか村、南は地頭町じとうまち(現富来町)から穴水往来の岐路汁谷しつたに村に至る道がある。寛永六年(一六二九)の稲葉左近・宮崎蔵人宛判書(能登志徴)八箇はつか本郷、本郷組二一ヵ村の一つとして越渡村の名がみえる。正保郷帳では高三五石余、田方一町六反余・畑方七反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では高四九石、免六ツ五歩、小物成は山役二四匁・炭竈役二六匁(三箇国高物成帳)。享保一二年(一七二七)の馬場先組役所宛の雑穀取入高調(伊藤文書)によると麦二石五斗・大豆二石・小豆二石・そば二石五斗・粟一石五斗・稗八石五斗。寛延二年(一七四九)の唐漆改で、唐蝋の木一本も実らずとの同役所宛の提出書(同文書)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android