踏ん込む(読み)フンゴム

デジタル大辞泉 「踏ん込む」の意味・読み・例文・類語

ふん‐ご・む【踏ん込む】

[動マ五(四)]ふみこむ」の音変化。
「私も路でないところへ―・むかも知れませんが」〈露伴・観画談〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「踏ん込む」の意味・読み・例文・類語

ふん‐ご・む【踏込】

  1. ( 「ふみこむ(踏込)」の変化した語 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙
    1. ふみこむ(踏込)[ 一 ]
      1. [初出の実例]「ドロニ fungomu(フンゴム)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
    2. ふみこむ(踏込)[ 一 ]
      1. [初出の実例]「くまのかはのもみたび、しろかねにてへりかねやって、あくちたかにふむこうだり」(出典:幸若・高たち(室町末‐近世初))
    3. ふみこむ(踏込)[ 一 ]
      1. [初出の実例]「身共も踏込(フンゴ)んで御盃をいただいて見せう」(出典:虎寛本狂言・老武者(室町末‐近世初))
    4. 思い切ってする。気張ってする。
      1. [初出の実例]「来年はかならずあがるべきものを考、ふんごんて買置の思ひ入あふ事より」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)四)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行四段活用 〙ふみこむ(踏込)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「消残る雪間や諸あしふんごんだ〈一友〉」(出典:俳諧・貝おほひ(1672)五番)

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