蹌蹌(読み)ソウソウ

デジタル大辞泉 「蹌蹌」の意味・読み・例文・類語

そう‐そう〔サウサウ〕【××蹌】

[ト・タル][文][形動タリ]よろめくさま。
「只―として踉々ろうろうという形で吾妻橋へきかかったのです」〈漱石吾輩は猫である

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精選版 日本国語大辞典 「蹌蹌」の意味・読み・例文・類語

そう‐そうサウサウ【蹌蹌】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 動くさま。動きまわるさま。また、舞うさま。おどるさま。
    1. [初出の実例]「銜草啄粱何不在、蹌々率舞在玄機」(出典:性霊集‐一(835頃)秋日有勅令看神泉苑)
    2. [その他の文献]〔書経‐益稷〕
  3. 堂々としたさま。動作威儀のあるさま。また、のびやかなさま。鏘鏘(そうそう)。〔詩経大雅
  4. よろめくさま。蹌踉
    1. [初出の実例]「只蹌蹌として踉踉といふ形で」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)

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普及版 字通 「蹌蹌」の読み・字形・画数・意味

【蹌蹌】そうそう(さうさう)

静かに歩む。〔唐言、二、恚恨〕(王冷然、御史高昌宇に与ふる書)僕の君を怪しむこと、甚だしきこと久し。~~豈に天下侯の淺深を窺ふを畏れざるか。袍(りよくはう)をけ、馬(そうば)に乘り、蹌蹌として色を正さば、誰(たれ)か敢て直言せん。

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