蹴落す(読み)ケオトス

デジタル大辞泉 「蹴落す」の意味・読み・例文・類語

け‐おと・す【蹴落(と)す】

[動サ五(四)]
足でけって落とす。「崖から小石を―・す」
自分がのしあがるために、すでにその地位にある者や競争相手をおしのけてのぞく。「同僚を―・して出世する」
[類語]落とす落っことす取り落とす振り落とす払い落とす削り落とす突き落とす打ち落とす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蹴落す」の意味・読み・例文・類語

け‐おと・す【蹴落】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 蹴って下へ落とす。
    1. [初出の実例]「あれ程の法師、縁より下にけをとして、首の骨踏み折って捨てん」(出典:芳野本義経記(室町中か)三)
  3. ある地位から落とす。失脚させる。
    1. [初出の実例]「手前悪ければ、高位・有徳の人も自づと肩身すぼまりて、人に蹴落さるる今の世界也」(出典:政談(1727頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android