身体表現性障害(読み)シンタイヒョウゲンセイショウガイ

デジタル大辞泉 「身体表現性障害」の意味・読み・例文・類語

しんたいひょうげんせい‐しょうがい〔シンタイヘウゲンセイシヤウガイ〕【身体表現性障害】

身体的な疾患や異常がないにもかかわらず、さまざまな身体症状が持続する病気総称身体化障害転換性障害疼痛性障害心気症身体醜形障害などの精神疾患が含まれる。詐病ではなく本人重病と思い込み、社会生活支障をきたすようになる。

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家庭医学館 「身体表現性障害」の解説

しんたいひょうげんせいしょうがい【身体表現性障害】

 検査の結果からは何も異常が見つからないのに、からだの具合が悪いはずだという考えを捨てきれず、こだわってしまう状態のことをいいます。
 検査結果に異常がないからといって、本人は、意図的に症状をつくり出しているわけではありません。「わざとやっているんだろう」「どうせ演技だろう」といった態度で本人に対するのは好ましいことではありません。
 心気障害(しんきしょうがい)はここに含まれます。また、身体化障害(しんたいかしょうがい)という、精神的な問題があるにもかかわらず、そうとは認識されずに、身体症状として出てきてしまう状態のことをさす概念もあります。この場合には、身体症状の出現のしかたは、ある程度その人によって決まっています。動悸(どうき)などの症状が多い心臓神経症(しんぞうしんけいしょう)(「心臓神経症」)や、過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)(コラム「過換気症候群」)、過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)(「過敏性腸症候群」)、神経性頻尿(しんけいせいひんにょう)(「神経性頻尿」)などが含まれます。

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