軌を一にする(読み)キヲイツニスル

デジタル大辞泉 「軌を一にする」の意味・読み・例文・類語

いつに◦する

韓愈「秋懐詩」其一から》車の通った跡を同じくするように、立場方向を同じくする。「考え方が―◦する」→を一にする
《「北史」崔鴻伝から。両輪の幅を同一にする意》国家が統一される。
[類語]同じ共通通有普遍同一一律一つ類似相似酷似近似似たり寄ったり類縁髣髴通ずる通う通底する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「軌を一にする」の意味・読み・例文・類語

き【軌】 を 一(いつ)にする

  1. 各地の車の両輪の幅を同一にする。また、幅が同一である。世の中または国家が統一され、ととのっているさまをいう。〔謝荘‐為八座江夏王請封禅表〕
  2. 車の通った跡を同じくする。転じて、同じ行き方、立場をとる。
    1. [初出の実例]「身綺麗な服装の胸へ小さな赤薔薇の造花をつけてゐる事は、いづれも軌(キ)を一(イツ)にしてゐるらしかった」(出典路上(1919)〈芥川龍之介一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android