辞退（読み）じたい

精選版 日本国語大辞典

じ‐たい【辞退】

〘名〙 へりくだる気持から命令や依頼などを受けないで引きさがること。自分にはふさわしくないとしてことわること。また単に、ことわること。遠慮。辞謝。

※陸奥話記（１１Ｃ後か）「今年朝廷雖_レ補_二新司_一、聞_二合戦告_一辞退不_レ赴_レ任」

※平家（１３Ｃ前）三「天台座主覚快法親王、頻に御辞退あるによって、前座主明雲大僧正還着せらる」 〔晉書‐華譚伝〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

じ‐たい【辞退】

［名］(スル)勧められたことを遠慮して断ること。また、自分の既得の地位・権利などを遠慮して放棄すること。「出場を辞退する」
[類語]固辞・謝絶・断り・願い下げ・御免・断る・拒む・否いなむ・辞する・謝する・拒絶・拒否・遠慮・一蹴・不承知・難色・拝辞する・蹴ける・退ける・撥はね付ける・突っ撥ぱねる・峻拒しゅんきょする・不同意・異議・異論・異存・批判・抵抗・難色を示す・異を唱える・異を立てる・首を振る・首を横に振る・頭かぶりを振る・如何なものか

出典　小学館

普及版 字通

【辞退】じたい

遠慮してひきさがる。〔晋書、華伝〕年七十に向(なんなん)とし、志力日にふ。素(そさん)（尸位）して勞無し。實に宜しく辭すべし。

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出典　平凡社「普及版 字通」