出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…大道芸の旧称。人が大勢集まる町角や道端,寺社の境内などで行ったもので,辻能,辻放下(つじぼうか),辻狂言,辻談義,辻咄,辻講釈,軽口物真似などがある。野天で演じたものと小屋掛けのものとがあった。…
…近世には従来の曲芸に加えて枕返し,籠抜け,おごけの曲,皿回しなどを演じる一方,小屋掛けをして大がかりな曲芸や手品を見せた。大道芸として残ったものは〈辻放下〉と呼ばれた。能の《放下僧》では敵(かたき)をねらう兄弟が放下と放下僧に扮し,曲舞(くせまい),羯鼓(かつこ),小歌などの芸尽しを見せる。…
…これ以後ほかの者も豆蔵の名を使うようになり,芸の名称としても用いられた。元来,放下(ほうか)に属する曲芸を大道で演じたもので,辻放下の一種と思われる。【織田 紘二】。…
※「辻放下」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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