デジタル大辞泉 「返る」の意味・読み・例文・類語
かえ・る〔かへる〕【返る/▽反る】
1 表であったものが裏になったり、上であったものが下になったりして、ものの向き・位置が反対になる。裏がえる。ひるがえる。ひっくりかえる。「裾が―・る」「軍配が―・る」「漢文を下から―・って読む」
2 (返る)一度変化したものが、前やもとの状態になる。「童心に―・る」「正気に―・る」
3 (返る)一度手を離れた物が手元に戻る。もとの所有者に戻る。「忘れ物が―・る」「投資した金が倍になって―・ってくる」
4 (返る)こちらからの働きかけに対して、相手が反応する。「返事が―・ってくる」
5 年月・季節が一巡して再びその時になる。年が改まる。
「その年も―・りぬ」〈更級〉
6 染めた色がさめる。色があせる。
「はな(=ハナダ色)も―・り濡れなどしたる薄色の
7 動詞の連用形に付く。
㋐すっかり…する、ひどく…する意を表す。「静まり―・る」「あきれ―・る」「むせ―・る」
㋑繰り返し…する意を表す。
「ぬばたまの夜を長みかもわが背子が
[可能]かえれる
[下接句]己に
[類語]なおる・戻る・よみがえる・復する・やり直す・やり返す・持ち直す・立ち返る・立ち直る・舞い戻る