送り状(読み)オクリジョウ

デジタル大辞泉 「送り状」の意味・読み・例文・類語

おくり‐じょう〔‐ジヤウ〕【送り状】

商品発送の際に、荷送人荷受人に対して作成する発送貨物の明細書仕切り状
船積書類の一。外国貿易で、荷送人が荷受人に対して作成する明細書で、商品名・数量価格運賃保険料・引渡条件などの諸明細を記載した商用文書インボイス。仕切り状。

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精選版 日本国語大辞典 「送り状」の意味・読み・例文・類語

おくり‐じょう‥ジャウ【送状】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物資を送付する時、その物資の品目分量などの明細を送り先に知らせるために作成される文書。送文。インボイス。
    1. [初出の実例]「年始諸社御神馬御送状数通整之」(出典親元日記‐寛正六年(1465)一月二五日)
  3. 特に、運賃積船による貨物輸送の場合、積荷の明細を書いて送り主が荷受け主にあてて送る書状。おくり。
  4. 罪人など人物を引き渡すときに付けてやる文書。〔江戸政要(1666頃か)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「送り状」の意味・わかりやすい解説

送り状
おくりじょう

商品発送の際に、荷主(売り主)が荷受人(買い主)に対し作成する送貨の明細書で、単に「送り」ともよばれ、法律上は運送状をさす。外国貿易に使用されるインボイスは送り状と訳されて用いられることもあるが、内国用の送り状とは区別される。

[戸田修三]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「送り状」の意味・わかりやすい解説

送り状
おくりじょう
invoice

輸出者が輸入者にあてた出荷案内書兼価格計算書。通常は商品名,数量,品質,建値 (FOB,CIFなど) ,単価など売買,船積みに関する一切の重要事項を記載し,売主が署名する。送り状は単に商品の明細書としてだけでなく,手形金額,保険価額算定の基礎となり,さらに輸入地においては輸入貨物通関上不可欠の重要書類である。したがって送り状自体はなんらの請求権をも表示するものではないが,船荷証券および海上保険証券とともに荷為替取組みの場合,必ず付属船積み書類の一つとなる。日本では輸入の場合,輸入者はこれを輸入品の仕入書として税関に提出する輸入申告書に必ず添付する。

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百科事典マイペディア 「送り状」の意味・わかりやすい解説

送り状【おくりじょう】

インボイス

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世界大百科事典(旧版)内の送り状の言及

【運送状】より

…運送契約において,荷送人が運送人の請求に応じて交付する書類であり(商法570条1項),インボイスinvoice,送り状,仕切書,納品書ともいわれる。運送品とともに到達地に送付され,荷受人が運送品の同一性を検査し,その運送に関する権利義務の関係を明らかにするために利用される。…

【貿易】より

…一般に国と国との間の商業取引をいう。ふつう商品の輸出および輸入からなるが,最近は運輸・旅客サービスだけでなく,電気通信サービス,金融・保険サービスや技術・情報サービス等も国境を越えて取引されるようになり,こうしたサービス貿易が注目されてきている。 もっとも国の概念が成立する前から,中国や地中海の文明圏を中心に,各地域の特産品を交換し合う交易は始まっていた。古代から中世へと文明圏が拡大し,交通手段が発達するのにともなって,貿易の範囲は広まったが,取引されたのは主として,金銀,絹,毛皮,装身具,香料等の高価な嗜好品であった。…

※「送り状」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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