造家学(読み)ぞうかがく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「造家学」の意味・わかりやすい解説

造家学
ぞうかがく

現在の建築学の旧称。1877年(明治10)に東京・霞(かすみ)が関に工部大学校(東京大学工学部の前身)が開校して技術者の養成が始まり、建築家の養成のため造家学科が設けられた。翌々年の第1回卒業生は辰野金吾(たつのきんご)、曽禰(そね)達蔵、片山東熊(とうくま)、佐立七次郎の4名で、それぞれ明治の建築界で指導的役割を果たした。1897年に伊東忠太が「アーキテクチュール」の本義を論じて訳字を選定してから、建築学と改められた。

[工藤圭章]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android