過重(読み)かじゅう

精選版 日本国語大辞典 「過重」の意味・読み・例文・類語

か‐じゅう クヮヂュウ【過重】

〘名〙 (形動)
標準、限度以上に重すぎること。重量が制限重量、標準的な重量を越えているさま。かちょう。〔英和商業新辞彙(1904)〕
※南国記(1910)〈竹越与三郎〉五「船荷過重のため沈没したる船舶少からざること」
肉体精神などに負担がかかりすぎるさま。かちょう。
※一兵卒の銃殺(1917)〈田山花袋〉七「かれの顔は蒼白く〈略〉体は痩せてひょろ長く、過重の重荷に堪へられないといふやうなところがあった」
③ (━する) 大切にしすぎること。また、普通以上に重んずるさま。〔辞林(明治四〇年版)(1907)〕
※厲人厲語(1910)〈杉村楚人冠同志に与へて新仏教を論ずる書「僕曩に世の平和を過重する者を罵って曰へることあり」

か‐ちょう クヮ‥【過重】

〘名〙 (形動) =かじゅう(過重)〔漢語字類(1869)〕
道草(1915)〈夏目漱石〉八六「俗社会の義理を過重(クヮチョウ)する姉」

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デジタル大辞泉 「過重」の意味・読み・例文・類語

か‐じゅう〔クワヂユウ〕【過重】

[名・形動]重すぎること。度を越えて重いこと。また、そのさま。「過重労働

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普及版 字通 「過重」の読み・字形・画数・意味

【過重】かちよう

重すぎ。

字通「過」の項目を見る

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