鄭ぜん(読み)ていぜん(英語表記)Chǒng Sǒn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鄭ぜん」の意味・わかりやすい解説

鄭ぜん
ていぜん
Chǒng Sǒn

[生]粛宗2(1676)
[没]英祖35(1759)
朝鮮,李朝時代の図画署の画員。字は元伯,号は謙斎,蘭谷。沈師正 (玄斎) ,趙栄 祏 (ちょうえいせき) とともに士人三斎と並び称された山水画名手斧劈皴 (ふへきしゅん) (→皴法 ) をもとに垂直墨簾皴と呼ばれる独自の技法を生み出し,従来の観念的な中国山水画ではない,朝鮮の自然や風景を写生した真景山水画を完成させた。遺品には連作『金剛山画冊』 (ソウル大学校博物館) をはじめ,『清風渓図』『仁谷幽居図』などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android