里訛(読み)さとなまり

精選版 日本国語大辞典 「里訛」の意味・読み・例文・類語

さと‐なまり【里訛】

[1] 〘名〙
洒落本・柳巷訛言(1783)序「廓中又家々の別あり。〈略〉ここをもてさとなまりといふ」
[2] (柳巷訛言) 洒落本。一冊。朋誠堂喜三二作・恋川春町画。天明三年(一七八三)刊。五二編の小話からなる。新吉原遊女屋をとり上げ、遊女生活の断片を笑話の形式で描いたもの。体裁とも洒落本・咄本中間に位置し、式亭三馬の「浮世床」の素材の一つとなった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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