重苦(読み)ジュウク

デジタル大辞泉 「重苦」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐く〔ヂユウ‐〕【重苦】

重い苦しみ。耐えがたい苦しみ。「極貧重苦にあえぐ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「重苦」の意味・読み・例文・類語

おも‐くるし・い【重苦】

〘形口〙 おもくるし 〘形シク〙 (「おもぐるしい」とも) 押えつけられるようで苦しい。陰うつである。はればれしない。また、重々しく堅苦しい。軽快でない。おもくろしい
※志都の岩屋講本(1811)上「とかく年寄って重くるしう見える医を信仰するが」
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉九「段々に眠気ざして、瞼(まぶた)が重(オモ)くるしうなりたるに」
おもくるし‐げ
〘形動〙
おもくるし‐さ
〘名〙

おも‐くろし・い【重苦】

浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「然らばといふ口付からまづ重くろしく折目正敷居すまって」
おもくろし‐げ
〘形動〙
おもくろし‐さ
〘名〙

おもっ‐くるし・い【重苦】

〘形口〙 「おもくるしい(重苦)」の変化した語。
※義血侠血(1894)〈泉鏡花〉八「高髷を攫み『ええもう重苦(オモックルシ)い。ちょっ煩(うるせ)え!』暴々しく引解(ひきほど)きて」
大道無門(1926)〈里見弴影法師和田は、初対面感じでは、やや重っくるしく気ぶっせいだったけれど」

じゅう‐く ヂュウ‥【重苦】

〘名〙 重く耐えがたいくるしみ。非常につらいくるしみ。
源平盛衰記(14C前)二六「永く阿鼻大地獄に堕ちて、無間の重苦(ヂウク)を受くべき、無間の無の験の札也」

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