普及版 字通 「釐(漢字)」の読み・字形・画数・意味
釐
18画
(異体字)
13画
[字訓] おさめる・さいわい
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(り)。は穀物をうつ形で釐治の意があり、また福釐の意がある。〔説文〕十三下に「家のなり」という。〔詩、大雅、既酔〕「女(なんぢ)に女士を釐(たま)ふ」は子孫を与えられる意。収穫が天与のものであるように、すべて恩恵的に与えられるものをいう。金文に・(り)などの字形があり、みな恩賚(おんらい)のものをいう。釐は農穀を治める意であるから、釐正・釐革の意がある。
[訓義]
1. おさめる、ただす、あらためる。
2. さいわい、よい、よろこび。
3. まつりの肉、ひもろぎ。
4. 来と通じ、むぎ。
5. と通じ、やもめ。
6. 字はまた(り)に作る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕釐 サイハヒ・コトハル・ウク・ヒボロギ・トトノフ・ツトム・ニコゲ・アタフ・ヲサム 〔字鏡集〕釐 ムサボル・ヲサム・タマフ・ツトム・ノギ・トトノフ・サイハヒ・ヒボロギ・アタフ
[熟語]
釐捐▶・釐改▶・釐革▶・釐金▶・釐好▶・釐降▶・釐毫▶・釐事▶・釐▶・釐謝▶・釐正▶・釐清▶・釐定▶・釐訂▶・釐剔▶・釐婦▶・釐▶
[下接語]
毫釐・受釐・祝釐・福釐
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報