金倉神社(読み)かなくらじんじや

日本歴史地名大系 「金倉神社」の解説

金倉神社
かなくらじんじや

[現在地名]東城町加谷

加谷の本郷かだにのほんごうの南、火児ひご山に鎮座。加谷の産土社。祭神は伊弉諾尊・迦具土神・宇迦之魂神・埴安姫神。「国郡志下調書出帳」には「御鎮座年暦不相知、棟札弐枚之内古き分元文元丙辰八月と御座候、縁起宝物等無御座候」とあるが、「芸藩通志」には「火児山にあり、祭神詳ならず、山名と併せ考れば金山彦にてもあらんか、文亀三年勧請すといふ」と記す。また旧版「広島県史」には伊弉冊尊が火神を産んだ神跡と伝えると記す。加谷村は元来製鉄業によって開かれた村で、当社名からうかがえるように製鉄の守護と発展を祈って創建されたものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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