金剛砂(読み)こんごうしゃ

精選版 日本国語大辞典 「金剛砂」の意味・読み・例文・類語

こんごう‐しゃ コンガウ‥【金剛砂】

〘名〙 (古く「こんごうじゃ」とも。「しゃ」は「砂」の呉音)
柘榴石(ざくろいし)の小結晶の集まったもの。粒状で、黒色または赤黒色玉石を切ったり研磨するのに用いる。大和金剛山から産するものが有名。エメリー。金剛屑。金剛鑽。金剛精。こんごうさ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
力士土俵入りの時、両手にもみこむ砂。
随筆・相撲伝書(1716‐36頃)「砂を取て両掌へ揉込筋力をたすけ出す、両掌の砂を金剛砂と云」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「金剛砂」の意味・読み・例文・類語

こんごう‐しゃ〔コンガウ‐〕【金剛砂】

不純物の多い砂質のコランダム、または、ざくろ石粉末にしたもの。研磨剤に用いる。金剛さん金剛錠

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「金剛砂」の意味・わかりやすい解説

金剛砂
こんごうしゃ

ざくろ石を粉末にしたもので、研磨剤に用いられる。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金剛砂」の意味・わかりやすい解説

金剛砂
こんごうしゃ

コランダム」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の金剛砂の言及

【金剛砂御薗】より

…金剛砂は柘榴石の小結晶。エメリーともいう。…

※「金剛砂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android