金気(読み)カナケ

デジタル大辞泉 「金気」の意味・読み・例文・類語

かな‐け【金気/鉄気】

水中に溶けて含まれている鉄分。また、そのにおいや味。
新しい鉄製の鍋・釜・鉄瓶などで湯を沸かすときに染み出る赤黒い渋。「―を抜く」
(金気)金属類。金物類。
(金気)金銭に関すること。また、金銭を持っていること。「一銭たりとも―は身につけない」
(金気)将棋で、金将銀将のこと。

きん‐き【金気】

五行四季に配すると、金は秋に当たるところから》秋のけはい。秋気
「―蕭条として忽ち至る殺風景」〈鏡花・日本橋〉

かね‐け【金気】

かなけ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「金気」の意味・読み・例文・類語

きん‐き【金気】

〘名〙
① (五行の説を四季に配すると金は秋にあたるところから) 秋のけはい。秋気。
※再昌草‐永正三年(1506)七月七日「乞巧夜闌金気清、何人不口道長生」 〔杜甫‐毒熱寄簡崔評事十六弟詩〕
② 金銭に関する縁。また、金銭。かなけ。
談義本・当風辻談義(1753)一「まだわが信心がたらぬやら、さりとては金気(キンキ)うすく」

かね‐け【金気】

かなっ‐け【金気】

〘名〙 「かなけ(金気)」の変化した語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「金気」の読み・字形・画数・意味

【金気】きんき

秋気。

字通「金」の項目を見る

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