釧路[市](読み)くしろ

百科事典マイペディア 「釧路[市]」の意味・わかりやすい解説

釧路[市]【くしろ】

北海道東部,太平洋に臨む市。1922年市制。釧路総合振興局所在地。根室本線,釧網(せんもう)本線,道東自動車道が通じ,釧路空港がある。サケ・マス流し網や機船底引網漁業の基地から第2次大戦後大洋漁業,日本水産,日魯漁業など大資本の進出で北洋漁業の大基地に発展した。サンマ,カレイ,ホッケなどの水揚げが多く,サケ・マス・カニの缶詰工業も盛んである。立地条件に恵まれ,パルプ製紙製材,木工業,化学肥料,製酪などの大工場も進出している。市域東部に釧路炭田があって2013年現在国内唯一の太平洋炭鉱が釧路コールマインによって稼動している。広大な湿原釧路湿原国立公園に指定され,春採(はるとり)湖はヒブナ生息地(天然記念物)として有名。陸上自衛隊駐屯地。2005年10月白糠郡音別町,阿寒郡阿寒町を編入。東日本大震災で,市内において被害が発生。1362.92km2。18万1169人(2010)。
→関連項目釧路[支庁]北海道教育大学

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