鏡忍寺(読み)きょうにんじ

精選版 日本国語大辞典 「鏡忍寺」の意味・読み・例文・類語

きょうにん‐じキャウニン‥【鏡忍寺】

  1. 千葉県鴨川市広場にある日蓮宗の寺。山号小松原山。日蓮宗四十四本山の一つ。小松原法難の際死亡した日暁鏡忍)・工藤吉隆を追善して、弘安四年(一二八一吉隆の子が開山を日蓮(日暁とも)として創建

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日本歴史地名大系 「鏡忍寺」の解説

鏡忍寺
きようにんじ

[現在地名]鴨川市広場

小松原山と号し、日蓮宗。本尊釈迦如来。文永元年(一二六四)一一月一一日、日蓮は天津あまつ(現天津小湊町)の工藤吉隆の招きで華房はなぶさ郷から同氏の館に向かう途中、小松原こまつばら東条(平)景信らに襲われた。駆付けた吉隆の働きで日蓮は頭と左手に疵を負った程度であったが、吉隆と弟子鏡忍房は討死した。この小松原の法難について、同年一二月一三日日蓮は南条七郎に「今年も十一月十一日、安房国東条松原と申大路にして、申酉の時、数百人の念仏等にまちかけられ候て、日蓮は唯一人、十人ばかり、ものゝ要にあふものは、わずかに三四人也、いるやはふるあめのことし、うつたちはいなづまのことし、弟子一人は当座にうちとられ、二人は大事のてにて候、自身もきられ」と述べている(「日蓮書状」日蓮聖人遺文)

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