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門脈 【もんみゃく】

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家庭医学館の解説

もんみゃく【門脈】
 
 からだの臓器は、ふつう動脈血(どうみゃくけつ)によって栄養されていますが、肝臓(かんぞう)は心臓から流入する肝動脈(かんどうみゃく)と、胃や腸などの消化器系および脾臓(ひぞう)から流入する静脈系(じょうみゃくけい)の2つの血管系で栄養されています。
 このうちの静脈系が門脈で、上・下腸間膜静脈(ちょうかんまくじょうみゃく)、脾静脈(ひじょうみゃく)の3系統からなりたっています。
 肝臓に流入する血液量は、門脈から毎分1000~1200mℓにおよび、肝動脈からの流入量の約3倍といわれています。このような膨大な血流量の下で肝臓は代謝(たいしゃ)や排泄(はいせつ)などの機能を営んでいます。わけても門脈系の意義は大きく、うっ滞(たい)が高度になると肝細胞(かんさいぼう)は壊死(えし)します。
 門脈系に異常がおこると、肝臓への影響はもちろん、門脈圧亢進症になって他の臓器にも病変波及し、それにともなういろいろな症状が現われます。まさに「門脈なくして肝臓なし」といえましょう。


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世界大百科事典 第2版の解説

もんみゃく【門脈 portal vein】 

門静脈ともいい,腹部の消化器(胃,腸,膵臓)と脾臓とからの血液を集めて肝臓に運ぶ静脈系で,腹腔動脈,上腸間膜動脈,下腸間膜動脈の分布領域相当している。この領域から発する多数の静脈はしだいに集まって,肝門から肝臓の中に進入している。門脈は,この解剖学的事実により名付けられた。肝門を入った本幹は再びしだいに樹状に分かれて最後に〈小葉間静脈〉となり,先は毛細血管(類洞)となって各肝小葉の中を肝細胞索にまつわりつきながら小葉の中心部に進んで,ここで〈中心静脈〉に集まり,肝静脈となって肝臓外に出る。


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デジタル大辞泉の解説

もん‐みゃく 【門脈】
 
毛細血管が合流して太くなった静脈が、再び分岐して毛細血管網を形成する静脈系。特に、肝門脈(かんもんみゃく)をさし、消化管や脾臓(ひぞう)からの栄養物を含む血液を集めて肝門を通る。肝臓で物質交換が行われたあとは、再び大静脈となって心臓に戻る。ほかに脳下垂体門脈があり、鳥類などでは腎(じん)門脈も発達。門静脈。

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大辞林 第三版の解説

もんみゃく【門脈】
 
脾臓・消化器からの血液を集めて肝臓に運ぶ静脈。肝門脈。
毛細血管が集まって静脈となり心臓に戻る途中,再び毛細血管網となる血管系。肝門脈系・脳下垂体門脈系などがある。門静脈。


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百科事典マイペディアの解説

門脈 【もんみゃく】

門静脈とも。腹腔内の消化管からの血液を集めて肝臓に送る静脈。脾静脈,上腸間膜静脈,下腸間膜静脈の合流として始まり,肝門から肝臓内部に入って次々と分枝し,毛細血管となって肝細胞を取りまいてこれと接触した後,肝動脈の末梢とともに次第に集まり肝静脈として肝臓を出る。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

門脈
もんみゃく
portal vein

門静脈ともいう。腹部の内臓 (胃腸,膵臓,胆嚢,脾臓) から静脈血を集めて肝臓に注ぐ静脈幹で,上・下腸間膜静脈,脾静脈などが合流したもの。門脈は肝臓における機能血管で,肝臓内での解毒作用や糖質貯蔵作用などはこの血管を介して行われる

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栄養・生化学辞典の解説

門脈
 
 (1) 通常消化管から肝臓へ至る静脈を指す.吸収された栄養素は,門脈を経て肝臓へと運搬される.肝臓の血液の80%は門脈からくる.(2) 視床下部の生産するホルモンを下垂体へ運ぶ血管を下垂体門脈という.


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門脈に近い言葉→肝門脈|門脈圧|門脈域|門脈循環|肝門脈系|下垂体門脈系|門脈血栓症|門脈圧亢進症

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