門野原村(読み)かどのはらむら

日本歴史地名大系 「門野原村」の解説

門野原村
かどのはらむら

[現在地名]天城湯ヶ島町門野原・持越もちこし

狩野かの川と支流吉奈よしな川との合流点にあり、南東に位置する市山いちやま村との境は谷文晁の公余探勝図(東京国立博物館蔵)に同川水源として描かれる。山岸やまぎし坂之上さかのうえはら宿しゆくの小名があった(寛政一一年「差出帳」小森家文書)。文禄三年(一五九四)四月代官頭彦坂元正による検地があり高一五三石余。田方八町余・畑方五町余・屋敷一町余、石盛は上田一四・上畑八(貞享元年「差出帳」小森家文書)。延宝九年(一六八一)に高二一石余、田方一町九反余・畑方三反余の新田改があり、枝郷持越が認知された(「門野原村ノ内持越新田畑改帳」同文書)。江戸時代初期は幕府領、宝永四年(一七〇七)上野高崎藩領、享保二年(一七一七)幕府領、延享三年(一七四六)陸奥棚倉藩領、文化年間(一八〇四―一八)相模小田原藩領となり幕末に至る(韮山町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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