阿志神社(読み)あしじんじや

日本歴史地名大系 「阿志神社」の解説

阿志神社
あしじんじや

[現在地名]田原町芦村 柿木

あしヶ池の北西三〇〇メートルの地点にあり、参道から社は樹林に覆われている。境内九六三・八坪、祭神は木花開耶姫命、相殿に天津彦火瓊瓊杵尊・天津日高彦火火出見尊を祀る。旧郷社。

文徳実録」に仁寿元年(八五一)一〇月七日のこととして「授三河国阿志神社従五位下」とあり、「延喜式」に「渥美郡一座阿志神社」、三河国内神名帳には「正三位 阿志明神 坐渥美郡」とある。郡内唯一の式内社。もとは現在より下方の芦ヶ池水際にあり、今も一宮いちのみや刈払かりはらいなどとよばれている。戦国期に廃滅しかけたものを、田原城主三宅康勝が寛文一〇年(一六七〇)に再興し、現在地へ移した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android