阿曇刀(読み)あずみのかたな

朝日日本歴史人物事典 「阿曇刀」の解説

阿曇刀

生年生没年不詳
奈良時代の官人。霊亀2(716)年内膳司長官(奉膳)を務め,神今食の際に3等官(典膳)の高橋乎具須比と供奉順序を争ったが,刀の主張は退けられた。高橋,阿曇両氏は内膳司の奉膳と典膳に任じられるのが慣例となっており,この事件以後,神事における並び方をめぐり争うことがあった(『本朝月令』)。神亀4(727)年従五位下。

(今泉隆雄)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阿曇刀」の解説

阿曇刀 あずみの-かたな

?-? 奈良時代の官吏
内膳司の奉膳(ぶぜん)(長官)をつとめていた霊亀(れいき)2年(716),神今食(じんごんじき)の御膳の供奉(ぐぶ)をめぐり,典膳(次官)の高橋乎具須比(おぐすび)とあらそったことが「高橋氏文」にしるされている。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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