降る(読み)フル

デジタル大辞泉 「降る」の意味・読み・例文・類語

ふ・る【降る】

[動ラ五(四)]
空から雨や雪などが連続的に、広い範囲にわたって落ちてくる。また、細かいものが上方からたくさん落ちてくる。「大雪が―・る」「火山灰が―・る」
霜がおりる。「早霜が―・る」
日光月光が注ぐ。「やしの葉影に―・る月の光」
多く集まり寄ってくる。「―・るほど縁談がある」
[下接句]雨が降ろうがやりが降ろうが子供騒げば雨が降る提灯ちょうちん程の火が降る火が降る槍が降っても
[類語]降りしきる降り募る降り込む降り籠める降り籠められるそぼ降る時雨れる降りみ降らずみぱらつくちらつく降り敷く降り積もる積もる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「降る」の意味・読み・例文・類語

ふ・る【降】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 雨・雪などが空から落ちてくる。また、高いところから細かいものなどがたくさん落ちてくる。そそぐ。
    1. [初出の実例]「川渚にも雪は布礼(フレ)れし宮の裏に千鳥鳴くらし居む処無み」(出典万葉集(8C後)一九・四二八八)
  3. 霜や露が地表に生ずる。おりる。
    1. [初出の実例]「シモガ furu(フル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
  4. 多く集まり寄ってくる。
    1. [初出の実例]「若い時文がふったとじまんばば」(出典:雑俳・秋の月(1743))
    2. 「禍は却て私の身に降(フッ)て来て」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉長崎遊学)

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