陳こびる・捻こびる(読み)ひねこびる

精選版 日本国語大辞典 「陳こびる・捻こびる」の意味・読み・例文・類語

ひね‐こ・びる【陳こびる・捻こびる】

〘自バ上一〙
① 時がたって古びる。新しさがなくなる。
※志都の岩屋講本(1811)上「薬品風土に依ってひねこびたる物多く」
② ませた感じになる。若々しさがなく年寄りじみる。また、素直でなくなる。こまっしゃくれる。ひねっこびる。ひねっこびれる。
仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)一「若衆どもの額髪をおとさしめらる、〈略〉そのさまひねこびて、をかしけれども」
③ 矮小なものがねじ曲がる。
青べか物語(1960)〈山本周五郎〉「青べか」を買った話「ひねこびた六七本の松に囲まれて建っている」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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