険難・剣呑(読み)けんのん

精選版 日本国語大辞典 「険難・剣呑」の意味・読み・例文・類語

けん‐のん【険難・剣呑】

〘形動〙 (「けんなん(険難)」の変化した語という。「剣呑」はあて字) 危険だと思うさま。また、どうなることかと不安であるさま。危険。
滑稽本八笑人(1820‐49)初「化の皮が、あらはれんと、しきりにけんのんに思ひ」
酒中日記(1902)〈国木田独歩〉五月八日「さう安ぽい直ぐ欄(てすり)の倒れるやうな険呑(ケンノン)なものは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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