需(漢字)

普及版 字通 「需(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 14画

[字音] ジュ
[字訓] もとめる・まつ

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
雨+而(じ)。而は頭(こんとう)(まげなし)の人の形で、巫祝。需とは雨乞いするもの、ゆえに「需(もと)む」「需(ま)つ」の意がある。〔説文〕十一下に「(ま)つなり。雨にひてまず、止まりてつなり」とするが、雨宿りの意ではなく、降雨を需つ意である。ときには巫を焚(や)いて雨を祈ることもあり、(かん)は祝告を捧げた巫を焚殺する形である。

[訓義]
1. あまごい、巫祝が雨をいのる。
2. もとめる、雨をもとめる。
3. まつ。
4. ためらう、うたがう。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕需 マツ

[声系]
〔説文〕に需声として儒・懦・濡・嬬・孺など十二字を収める。需は巫祝が雨乞いする意の字で、儒はそのような階層から起こった。

[語系]
需・須sioは同声であるが、須は鬚髪の字であるから、「まつ」意は需がその本義の字。また胥siaも声近く、その義に用いることがある。

[熟語]
需役・需需湲需求需索需次需弱需少需擾需数需銓需滞需頭需用需要
[下接語]
畏需・応需・貴需・供需・軍需・柔需・特需・必需・民需

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android