青金石(読み)せいきんせき

精選版 日本国語大辞典 「青金石」の意味・読み・例文・類語

せいきん‐せき【青金石】

  1. 〘 名詞 〙 ナトリウムアルミニウム硫黄珪素を含有する鉱物の混合体。青または紺色半透明ガラス光沢を有する。六面体、十二面体の結晶状または不規則な塊で、接触変成作用を受けた石灰岩中に産する。モーゼ十戒が刻まれた石といわれる。顔料、装飾用。ラピスラズリ瑠璃。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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百科事典マイペディア 「青金石」の意味・わかりやすい解説

青金石【せいきんせき】

正ケイ酸塩鉱物の一種。石灰岩中に接触鉱物として六面体,十二面体の結晶または塊状で産出する。等軸晶系。青〜青緑色,半透明でガラス光沢を有する。硬度5.5,比重2.5。組成は3NaAlSiO4-Na2S2であるが,しばしば方ソーダ石,ラン方石の分子を含む。粉末にして顔料のウルトラマリンに,色の美しいものは花びん,モザイクなどの飾石として用いる。→ラピスラズリ

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世界大百科事典(旧版)内の青金石の言及

【ラピスラズリ】より

…きわめて古くから尊重されてきた宝石で,その利用は前3000年のエジプトにさかのぼることができる。青金石ともいう。青色の宝石としてトルコ石とともに金製品によくマッチする点が,人類の歴史とともに長く愛好されてきた原因である。…

※「青金石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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