頸椎しんとう(読み)けいついしんとう(英語表記)spinal concussion

知恵蔵mini 「頸椎しんとう」の解説

頸椎しんとう

頸椎(首の骨)の外傷の一つで、麻痺などの症状を起こしても数時間で回復するもののこと。症状は頸椎から下の体の各部位に起こり、時に数日、手足などにしびれが残ることもある。高所からの落下や交通事故など、強い打撃により頚椎を激しく動かされることで起こり、脳しんとうと併発することも多い。事故後の対処としては、脊髄圧迫・脊髄挫傷といった重大な外傷を起こしている可能性もあるため、頭部・頚部の固定が大切で、速やかに救急搬送する必要がある。スポーツ時にも起こることがあり、2014年8月13日には、横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智内野手が守備で選手と激突し後頭部を地面強打、頸椎しんとうを起こした。

(2014-8-15)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android