顕然(読み)ケンゼン

デジタル大辞泉 「顕然」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぜん【顕然】

[ト・タル][文][形動タリ]はっきりと現れるさま。明らかなさま。「原因顕然としている」
[形動ナリ]に同じ。
「されども左府書状―なり」〈古活字本保元・上〉
[類語]はっきりくっきりありありまざまざしか明らかきわやか定かさやか鮮やか明瞭めいりょう鮮明分明顕著歴然歴歴瞭然りょうぜん亮然りょうぜん判然画然かくぜん截然せつぜん見るから明快平明簡明明晰明白明明白白端的めっきり浮き彫りクリア明確明解自明彷彿鮮烈一目瞭然手に取るようたなごころを指すまがう方ない隠れもない火を見るよりも明らか目に見える言わずと知れたまぎれもない無論勿論もちろん当然当たり前もっとも自然至当元よりご無理ごもっと灼然しゃくぜんまさしくまさに必至疑いなく然るべきすべからく言うまでもない言うに及ばず言えば更なり言わずもがな言うもおろか言をたない論をたない論無し推して知るべし無理もない無理からぬもありなん理の当然必然妥当自明の理それもそのはずもっともっとも至極もっとも千万うべなるかなむべなるかな合点唯唯諾諾首肯うべなう賛成賛同果たして果たせるかな更にも言わず至極のみならず違いない諸手もろてを挙げる

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精選版 日本国語大辞典 「顕然」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぜん【顕然】

〘形動ナリ・タリ〙 あきらかに現われるさま。はっきりしているさま。あきらかなさま。けんねん。
東大寺文書‐四・七・康保三年(966)四月二日・伊賀国夏見郷刀禰等解案「右件杣四至并御牧四至、相分尤顕然也」
保元(1220頃か)上「されども左府の書状顕然なり。其状にいはく」 〔呂覧‐重言

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