宜なるかな(読み)ウベナルカナ

デジタル大辞泉 「宜なるかな」の意味・読み・例文・類語

うべなるかな

もっともなことだなあ。いかにもそのとおりだなあ。むべなるかな。
「『一辺尼ペンニー(=銅銭ノ名)の心は、決して二辺尼の心に及ぶ能わず』と云えること―」〈中村訳・西国立志編
[類語]勿論元より当然もっとも無論まさに当たり前ご無理ごもっと言うまでもない言わずもがな言をたない論をたない然もありなん無理もない無理からぬ自然至当自明歴然歴歴一目瞭然瞭然灼然しゃくぜん明らか明白明明白白定か明快はっきり明瞭画然顕然まさしく必至疑いなく然るべきすべからく言うに及ばず言えば更なり言うもおろか論無し推して知るべし隠れもない紛れもない理の当然必然妥当自明の理それもそのはずもっともっとも至極もっとも千万むべなるかな合点唯唯諾諾首肯うべなう賛成賛同果たして果たせるかな更にも言わず至極のみならず言わずと知れた違いないくっきり諸手もろてを挙げる

むべなるかな

うべなるかな」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「宜なるかな」の意味・読み・例文・類語

うべ【宜】 なる かな

(「うべなり」の連体形感動助詞「かな」の付いたもの) もっともなことであるなあ。本当にそうだよ。
書紀(720)綏靖即位前(北野本訓)「宜哉乎(ウヘナルカナ)、汝(いまし)天位(あまつくらひ)光臨(てりのぞ)みて、皇祖(みをや)の業(ついて)を承(う)けむこと」
※俳諧・おらが春(1819)「母は死㒵にすがりて、よよよよと泣もむべなるかな」

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