顕色(読み)ケンショク

デジタル大辞泉 「顕色」の意味・読み・例文・類語

けん‐しょく【顕色】

無色のものを発色させること。繊維を下漬けしてから顕色剤を反応させて色素を生成させたり、クロマトグラフィーで展開させた物質試薬を作用させたりして発色させることなど。

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精選版 日本国語大辞典 「顕色」の意味・読み・例文・類語

けん‐しょく【顕色】

  1. 〘 名詞 〙 染色法の一つ洗濯摩擦酸類に対して堅牢とするため、色素を構成する成分の中の一つを繊維に吸収させ、つぎに他の成分の色素を吸収させて、繊維上で化学反応させること。

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世界大百科事典(旧版)内の顕色の言及

【色】より

…まず五蘊(ごうん)のなかの一つである色蘊の色とは,こころに対応する物質的なるものの総称であり,具体的には五根(眼,耳,鼻,舌,身の五つの感覚器官)と五境(色,声,香,味,触の五つの感覚対象)と無表色(戒体など具体的に知覚されない物質的なるもの)との11種がある。次に五境の一つの色とは,視覚の対象となる〈いろ〉(顕色(けんじき))と〈かたち〉(形色(ぎようしき))とをいう。このように仏教で用いる色という語には広義の色と狭義の色との二つの意味がある。…

※「顕色」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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