顰に倣う(読み)ヒンニナラウ

デジタル大辞泉 「顰に倣う」の意味・読み・例文・類語

ひんなら・う

ひそみになら」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「顰に倣う」の意味・読み・例文・類語

ひそみ【顰】 に 倣(なら)

(中国春秋時代の越の美女西施が病んで咳きこみながら顔をしかめたさまを美しいものとして、みんながその顔をまねたという「荘子天運」に見える故事から) 事のよしあしを考えず、いたずらに人まねをする。また、人にならって事をするのを謙遜していう。顰(ひん)に倣う。ひそみを学ぶ。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六「当時の戯作者輩の顰(ヒソミ)に傚(ナラ)ふ安っぽい著述に有ず」

ひん【顰】 に 倣(なら)

ひそみ(顰)に倣う〔文明本節用集(室町中)〕
※俳諧・随斎諧話(1819)乾「俳士其角が顰(ヒン)にならひておのおの点印をつくり」 〔李白‐效古詩〕

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