風待(読み)かざまち

精選版 日本国語大辞典 「風待」の意味・読み・例文・類語

かざ‐まち【風待】

〘名〙 船が順風を待つために停泊すること。風懸(かぜか)かりかぜまち。
浄瑠璃・生写朝顔話(1832)宿屋の段「難波の浦を船出して、〈略〉ないてあかしの風待(カザマチ)に」

かぜ‐まち【風待】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の風待の言及

【泊】より

…船舶の寄航・停泊のための風波を防ぐ海岸地形や諸施設(防波堤など),あるいはそれを含む港湾全体をいう。とくに古代・中世,海岸に沿って航行する地乗り航法の時代には風待・潮待などのための泊の設置が必須であり,中世ではしばしば〈津泊〉と連称された。奈良時代,行基によって創設されたとされる東部瀬戸内海の五泊(河尻,大輪田,魚住,韓,室)が,船で1日行程の距離をおいて置かれていたのは著名な例である。…

※「風待」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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