風箏(読み)ふうそう

精選版 日本国語大辞典 「風箏」の意味・読み・例文・類語

ふう‐そう‥サウ【風箏】

  1. 〘 名詞 〙 ( 箏のように、風に鳴るものの意 )
  2. うなりをつけた凧。転じて、凧。
    1. [初出の実例]「那辺の数大風箏は、貴公子等が頑要に係る」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)五)
    2. [その他の文献]〔詢蒭録〕
  3. 風鈴(ふうりん)
    1. [初出の実例]「今檐につくる風鈴をば占風鐸といふべし。〈略〉占風鐸また〈略〉風箏、風琴等の名あり」(出典:随筆・燕居雑話(1837)四)
    2. [その他の文献]〔李商隠‐燕台詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「風箏」の読み・字形・画数・意味

【風箏】ふうそう

たこ。

字通「風」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の風箏の言及

【凧】より

…中国の《墨子》(前4世紀)には木鳶(もくえん)という名称が見え,漢代初期の韓信は敵の城の距離を測るのに紙鳶(しえん)を作って放ったとの伝説もあるが,実際にははるかに古いものであろう。現在の中国では風箏と呼ぶことが多いが,これはたこにうなりや笛を付けたことに由来する。日本では《田氏家集》(9世紀)に紙鳶と見え,《和名抄》(10世紀)に紙老鴟(しろうし)あるいは紙鳶とあり,そのころまでに中国から伝来したものと思われる。…

【凧】より

…中国の《墨子》(前4世紀)には木鳶(もくえん)という名称が見え,漢代初期の韓信は敵の城の距離を測るのに紙鳶(しえん)を作って放ったとの伝説もあるが,実際にははるかに古いものであろう。現在の中国では風箏と呼ぶことが多いが,これはたこにうなりや笛を付けたことに由来する。日本では《田氏家集》(9世紀)に紙鳶と見え,《和名抄》(10世紀)に紙老鴟(しろうし)あるいは紙鳶とあり,そのころまでに中国から伝来したものと思われる。…

※「風箏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android