風簸(読み)ふうひ(英語表記)air elutriation

改訂新版 世界大百科事典 「風簸」の意味・わかりやすい解説

風簸 (ふうひ)
air elutriation

粉体粒子を上昇気流中に投じ,その風速より大きい終端速度をもつ粒子を下方に,小さい速度のものを上方に運んで分離する装置。古くからもみ殻の分離などに用いられていたが,現在は工業的に広く利用されており,その中には径の異なった垂直円筒を並べ,順次分離径を変える粒度分布測定装置などがある。風篩(ふうし)ということも多い。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「風簸」の意味・わかりやすい解説

風簸
ふうひ
air elutriation

空気分級ともいい,気流を利用して粒子をふるい分ける方法。固体粒子は,その粒子の大きさによって空気中での沈降速度が違うので,雑多な粒子群を気流の中で粒度によるグループ別に分級することができる。種々の装置があり,重力利用による垂直上昇流型,水平流型,慣性利用の直線流型,曲線流型のほか,サイクロン型などがある。 (→唐箕〈とうみ〉)

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android