原意は商品の容器や包装材であるが、取引用語としてはその重量をいう。中身だけの重量を正味(しょうみ)といい、風袋と正味の合計を皆掛(みなかけ)とよぶ。風袋の決め方には、〔1〕個々の風袋を実際に計算する実際風袋、〔2〕全体のなかの数個の風袋を計量し、その平均値をもって風袋とする平均風袋、〔3〕取引商品の風袋が一般に知られているとき、個々に計量しないでそれに従う慣習風袋、〔4〕取引に際して当事者が協議して推定する算定風袋などがある。商品を重量単位で取引する場合には、皆掛によるときと正味によるときとがある。また、計量法に定める法定計量単位により商品を販売する者は、正味を表記しなければならず、違反すると懲役・罰金等に処せられる。
[森本三男]
タラともいう.直接,てんびんのひょう量皿にのせることのできない物質,またはそれが好ましくない場合,ひょう量するときに使用する容器のこと.その材料としては,ガラス,石英,白金,プラスチックなどの化学的に不活性で,吸湿性がなく,恒量性のよいものが使用され,測定する物質の性質に応じて選ばれる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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