飛越(読み)ヒエツ

デジタル大辞泉 「飛越」の意味・読み・例文・類語

ひ‐えつ〔‐ヱツ〕【飛越】

[名](スル)とびこえること。特に、馬術障害物をとびこえること。

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精選版 日本国語大辞典 「飛越」の意味・読み・例文・類語

とび‐こえ【飛越】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. とびこえること。高い所をとび上がって越すこと。また、その技。
      1. [初出の実例]「天狗と夜々兵法をならふと云々。早足・飛越、人間の業とは覚えず」(出典:平治物語(1220頃か)下)
    2. とびこすことができるほどの小さい溝。とびこし。
      1. [初出の実例]「いや、何かと申す内に飛越(トビコエ)へ参りました。誠に川へ来ました」(出典:雲形本狂言・飛越新発意(室町末‐近世初))
  2. [ 2 ] 狂言。各流。男が、お供の新発意(しんぼち)が小さな溝をとべないでぬれねずみになったのを見て笑うと、怒った新発意は男がすもうで負けた時のことを持ち出して笑い、争いになる。和泉流の古名、及び「狂言記」で「飛越新発意」。「天正狂言本」では「せいとう」。

とび‐こし【飛越】

  1. 〘 名詞 〙
  2. とびこすこと。〔五国対照兵語字書(1881)〕
  3. とびこえ(飛越)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「つれなさや此とびこしも天の川」(出典:雑俳・ぎんかなめ(1729))

ひ‐えつ‥ヱツ【飛越】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物の上を飛んで越すこと。飛び越えること。
    1. [初出の実例]「一悚一懼、心魂飛越」(出典:性霊集‐三(835頃)勅賜屏風書了即献表)
  3. 陸上競技、馬術または競馬で、障害をとびこえること。ハードリング

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デジタル大辞泉プラス 「飛越」の解説

飛越

英国の作家ディック・フランシスのミステリー(1966)。原題《Flying Finish》。競馬界を舞台にしたシリーズの第5作。

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