飛鳥川の淵瀬(読み)あすかがわのふちせ

精選版 日本国語大辞典 「飛鳥川の淵瀬」の意味・読み・例文・類語

あすかがわ【飛鳥川】 の 淵瀬(ふちせ)

徒然草(1331頃)二五飛鳥川淵瀬常ならぬ世にしあれば」

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故事成語を知る辞典 「飛鳥川の淵瀬」の解説

飛鳥川の淵瀬

人の心や身の上が変わりやすいことのたとえ。

[使用例] 淵瀬ことなる飛鳥川の明日よりは何とせん、もと富家に人となりて柔弱にのみ育ちし身はれと覚えし芸もなく[樋口一葉*別れ霜|1892]

[由来] 「古今和歌集―雑・下」に収録された、よみ人しらずの和歌から。「世の中は 何か常なる 飛鳥川 昨日の淵ぞ 今日は瀬になる(世の中にいつも変わらないものなんてあるだろうか、飛鳥川だって昨日は水が流れていた場所が、今日は干上がっているのだから)」。「飛鳥川」は、奈良県を流れる川。

〔異形〕飛鳥川の人心

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