食止(読み)くいさす

精選版 日本国語大辞典 「食止」の意味・読み・例文・類語

くい‐さ・す くひ‥【食止】

〘他サ五(四)〙
① 食べ終わらないで、中途でやめる。
※米沢本沙石集(1283)三「法師に物くはせじとするかとて、くひさしてしかりけり」
② ものごとにあれこれと手をつけたまま、中途でやめることのたとえにいう。
浄瑠璃・日本振袖始(1718)三「田も畠もくいさいた様で、はかがいかぬ」

くい‐さし くひ‥【食止】

〘名〙 食べるのを途中でやめること。また、その食べ残したもの。食べかけ。食いかけ。
※浄瑠璃・曾我虎が磨(1711頃)下「こいつはゐのししのくひさし、賞翫にはなけれ共」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android