飯野川町(読み)いいのがわまち

日本歴史地名大系 「飯野川町」の解説

飯野川町
いいのがわまち

[現在地名]河北町相野谷

本吉もとよし柳津やないづ(現津山町)方面へ至る通称一関いちのせき街道大森おおもり辻堂つじどう方面、十三浜じゆうさんはまのうち追波おつぱ(現北上町)方面への道などが交差北上川に面し水上交通の要地でもあり、渡しも置かれた。慶長五年(一六〇〇)の葛西大崎船止日記(伊達家文書)の葛西中に「いゝの川 舟四そう」とみえる。葛西重常は当地に居館を置き、承応三年(一六五四)に町割を行い、寛文三年(一六六三)には市日を設定、一・六の六斎市が立った(河北町誌)。「相野谷村安永風土記」によると当町は三町一一間の長さで、古くは本屋敷もとやしき町並があったが、元禄六年(一六九三)当地に移ったという。舟四、うち馬渡舟一・小舟一・品渡舟二、馬八〇。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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