飽・厭(読み)あき

精選版 日本国語大辞典 「飽・厭」の意味・読み・例文・類語

あき【飽・厭】

〘名〙 (動詞「あく(飽)」の連用形名詞化) 和歌などでは、「秋」にかけていうことが多い。
① いやになること。
古今(905‐914)恋五・七六三「我が袖にまだき時雨のふりぬるは君が心に秋やきぬらむ〈よみ人しらず〉」
浮世草子傾城禁短気(1711)一「疑ひの強い男は必ずあきが早い物なれば」
② 十分みちたりること。また、興味を失うこと。
浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)七「何ぼ御馳走(ちそう)申ても飽(アキ)がない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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