香薷散(読み)コウジュサン

デジタル大辞泉 「香薷散」の意味・読み・例文・類語

こうじゅ‐さん〔カウジユ‐〕【香×薷散】

ナギナタコウジュの茎・葉を干して作った暑気払いや解毒などの粉薬 夏》「―犬がねぶって雲の峰/其角

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精選版 日本国語大辞典 「香薷散」の意味・読み・例文・類語

こうじゅ‐さんカウジュ‥【香&JISF942;散】

  1. 〘 名詞 〙 陰干しにしたナギナタコウジュの粉末で作る薬。暑気払いの薬。江戸時代には、霍乱(かくらん)の薬として、旅行者多くがこれを携行した。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「右衛門佐今朝香薷散所望之間聊持向、同麝香丸〈一貝〉遣之」(出典:言継卿記‐天文一三年(1544)六月一七日)

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