出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
魚類のアユの異名。アユに対する愛着から生まれた。一般に淡水魚の食味は淡泊であるか泥臭いにおいがあるが、アユはさわやかな食味があるところからこのようによばれるようになった。アユは岩や小石に生える珪藻(けいそう)や藍藻(らんそう)を主食にするため特有な香りがある。とくに6~8月の間の夏アユは藻類をよく食べて肥満し、腹腔(ふくこう)内に多くの脂肪を蓄積するので、香りも食味もよい。アユ科に近縁のキュウリウオ科のシシャモ、キュウリウオ、ワカサギ、チカなどもアユのにおいに似たキュウリのような独特のにおいがあるが、香魚とはいわない。
[落合 明・尼岡邦夫 2015年1月20日]
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…1属1種(イラスト)。別名をアイ,年魚,香魚とも呼ばれる。おもに本州,四国,九州に分布するが,北海道南西部,朝鮮半島,台湾南部,中国南部にも分布する。…
※「香魚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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