馨香(読み)ケイコウ

デジタル大辞泉 「馨香」の意味・読み・例文・類語

けい‐こう〔‐カウ〕【×馨香】

よいにおい。芳香。けいきょう。
青年が要するかの一種芳烈な―を欠いでいた」〈蘆花思出の記

けい‐きょう〔‐キヤウ〕【×馨香】

けいこう(馨香)

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精選版 日本国語大辞典 「馨香」の意味・読み・例文・類語

けい‐こう ‥カウ【馨香】

〘名〙 (「馨」も「香」もかおるの意) かんばしいかおり。よいにおい。芳香。けいきょう。
菅家文草(900頃)一・翫秋花「馨香畏減淒涼雨、気色嫌傷晩暮風」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「育英学舎の空気は青年が要する彼一種芳烈な馨香を欠いで居た」 〔書経‐君陳〕

けい‐きょう ‥キャウ【馨香】

〘名〙 (「きょう」は「香」の漢音) =けいこう(馨香)伊呂波字類抄鎌倉)〕

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普及版 字通 「馨香」の読み・字形・画数・意味

【馨香】けいこう(かう)

芳香。〔書、呂刑威せられたる庶戮(しょりく)、方(あまね)く無辜(むこ)(無実)を上(かみ)にぐ。上民を監(み)るに、馨香の(のぼ)るる罔(な)く、刑の登聞する、惟(こ)れ腥(なまぐさ)きのみ。

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