馬衣(読み)ウマギヌ

デジタル大辞泉 「馬衣」の意味・読み・例文・類語

うま‐ぎぬ【馬衣】

馬の背に着せる布。多く、紺または萌黄もえぎなどの布に、持ち主の定紋じょうもんを染め抜いた。
時宗の僧などが着用したくずや麻の繊維で粗く織った衣。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「馬衣」の意味・読み・例文・類語

うま‐ぎぬ【馬衣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 馬の胴から腹をおおう布帛(ふはく)。〔十巻本和名抄(934頃)〕
  3. (くず)や麻の繊維で粗く網の目のように織った衣。多く裳無衣(もなしごろも)として時宗の僧が用いた。網衣(あみぎぬ)
    1. [初出の実例]「如来解脱のたふとき法衣をあらためて畜生愚癡のつたなき馬ぎぬを着」(出典:野守鏡(1295)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android