馬鹿の一つ覚え(読み)バカノヒトツオボエ

デジタル大辞泉 「馬鹿の一つ覚え」の意味・読み・例文・類語

馬鹿ばかひとおぼ

ある一つの事だけを覚え込んで、どんな場合にも得意になって言いたてること。

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精選版 日本国語大辞典 「馬鹿の一つ覚え」の意味・読み・例文・類語

ばか【馬鹿】 の 一(ひと)つ覚(おぼ)

  1. 愚かな人は、聞き覚えた一つのことを、どんな時にも得意げに持ち出す。何度も同じことをいう人をあざけっていう。
    1. [初出の実例]「バカの一ツ覚えである。ここが田舎豪傑たる彼の宿命のところであった」(出典:安吾新日本地理(1951)〈坂口安吾〉)

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ことわざを知る辞典 「馬鹿の一つ覚え」の解説

馬鹿の一つ覚え

なにかというと、同じことばを繰り返すこと。また、状況が変わっても、いつも同じ行為を繰り返すこと。

[使用例] 客が来ると、すぐ珈琲を飲みに行く。一日何杯珈琲を飲めば気がすむのかな。人の顔さえ見れば珈琲、珈琲。――まるでばかの一つ覚えだ[井上靖海峡|1958]

[解説] 融通機転のきかない者をばかにして言うことが多いことばですが、自ら卑下したり、謙遜して言う場合もあります。

[類句] 阿呆の一つ覚え

英語〕The mouse that has but one hole is quickly taken.(穴一つしか持たないネズミはすぐ捕まる)

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