朝日日本歴史人物事典 「高木壬太郎」の解説
高木壬太郎
生年:元治1.5.20(1864.6.23)
明治時代のキリスト教牧師,教育者。静岡県生まれ。静岡師範学校に学び,小学校教育に尽力。明治18(1885)年キリスト教宣教師F.A.カシディの説教を聞き,求道の志をたて,翌年平岩愃保から山路愛山と共に静岡メソジスト教会で洗礼を受ける。東洋英和学校とカナダのヴィクトリア大学の神学部で学び,帰国後は牧師,青山学院教授・院長として活躍。青山学院神学部教授のとき,5年の歳月を費やし,独力で編集し執筆した『基督教大辞典』(1911)は,キリスト教の知識を広めることに多大の貢献をした。<参考文献>警醒社編『信仰三十年基督者列伝』,「故高木壬太郎氏略歴」(『青山学報』18号),高木二郎『わが父高木壬太郎を語る』
(原島正)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報